学力低下に貢献する主語

 以下の分の主語と述語をあてさせる問題だ。
・わたしは,先生に教えてもらった本を買った。
 「文には主語と述語がある」というのが現行の橋本学校文法で,たとえば「何がどうする」が「主語+述語」なのだから,出題者の期待する「正解」はきっと,主語が「わたしは」で,述語が「買った」なのだろう。しかし私に100パーセントの自信はない。述語は「先生に教えてもらった本を買った」か,とも思う。
 そもそも,こういう質問にどういう意味があるのだろうか。私には日本式「減点主義」の常套手段である「引っかけ」にしか見えない。英語との比較の上で教師は理解しているのだろうが,英語をよく知らない小学生にはまったく迷惑な話である。