宗教と破壊 

 宗教のコアを安易に語ることは,危険をともないます。なぜなら,宗教には既存の社会常識に挑みかかり,それを根本から破壊しようとする要素があるからです。誤解されて当たり前なのです。親鸞の言葉を集めた『歎異抄』も長く禁書あつかいにされていました。
 振り返ってみれば,偉大な思想家とか政治家というのは,みな破壊力をもった人たちです。